2010年4月3日土曜日

正論としてのメッセージ

ソーシャル・キャリアーの活性化の条件」へ、
ソーシャル・サブスクライバー、ソーシャル・キャリアーなどの概念、とらえ方が非常にユニークですね。情報発信者と流通経路、摂取者の流れはこういういくつかのポイントで語れるのかもしれません。
というコメントを頂いたので、僕なりに噛み砕いてみる。

まず、頂いたコメントにある言葉のうち、ポイントになる言葉を抜き出す。
  1. 情報発信者
  2. 摂取者(以下、情報摂取者とする)」
  3. 流通経路
僕が使っている言葉にパラフレーズしてみる。

情報発信者
「情報発信者」は、文字通り、情報発信者として考えて問題ないだろう。しかし、僕は、この情報発信者には2種類の役割を指摘しているので、注意して欲しい。
情報摂取者
「情報摂取者」は、「価値のある情報(メッセージ)」として情報を受け取る者(受信者)として考えて問題ないだろう。「価値の無い情報(ノイズ・スパム)として情報を受け取る者は、これに含まれない。だから、すべての情報受信者(ソーシャル・サブスクライバー)でないことに注意してほしい。

流通経路
ソーシャル・ジャーナリズムの空間」を情報が移動するには、ソーシャル・キャリアーが重要な役割を果たしていることは、「メッセージのベクトルと持続性」で述べた。受け取った情報の価値を認めることで、次の情報発信が行われることから、情報が伝播してきた軌跡を「流通経路」として捉えることができる。

僕は、「流通経路」という言葉を使われていることに興味を覚える。

メッセージのベクトルと持続性」で述べたように、ソーシャル・サブスクライバーが、「価値のある情報(メッセージ)」として情報を受け取らなければ、ソーシャル・キャリアーに変わることはないし、情報発信が行われることはない。従って、ソーシャル・ジャーナリストから送られてくる情報に、ソーシャル・キャリアーを活性化させる情報が含まれる確率(条件付き確率)を計算していくと、「流通経路」の発生確率を予測できるはずである。

ソーシャル・ネットワーク・サービスでは、すべてのユーザが発信する情報は閲覧可能な状態にあるので、それぞれのユーザの興味対象を個別に解析しておけば、理論上は可能になる。

だが、こうした膨大な量の計算をしなくとも提言できることがある。
それは、
善くも悪くも、正論であること。
あたかも価値のあるようなことを言って見ても、ソーシャル・ネットワーク・サービスのユーザ達は、正論であるかどうかを判定する極めて高性能なフィルタリングを行っているので、素早く、しかも、広域に、「価値のある情報(メッセージ)」を淘汰させる。勿論、そのどちらにも当てはまらないような情報は、いとも簡単に消え失せる。つまり、誰にも反応されない。

また、さまざまな知識、経験を持つソーシャル・サブスクライバーが、いろいろな価値観を持っている為に、反面教師となるような悪い情報も「価値のある情報(メッセージ)」として発信することがある。実は、この行為が、より何が価値のある情報なのかを浮き彫りにさせる効果を持っているように思う。

扇情的に飾り立てるような美辞麗句も、高みから見下ろすような専門用語も、ふざけたような言葉も、乱暴な言い切りも、ぼくとつとした言葉であっても、情報発信者が正論として考えていることであれば、「ソーシャル・ジャーナリズムの空間」では、それがメッセージとなりうる。

もう一度だけ言う。
善くも悪くも、正論であること。

0 件のコメント: