コミュニケーション・モデルの中のユーザは、漠然としたユーザではなく、適切な手法に基づいて設計されたユーザ・モデルであるべきだ、と思う。実際、ユーザ・モデルの設定が行われていない場合、実際の運用を行ってみえてくる、いろいろな齟齬がどのような原因から生じるものか判らなくなってしまう。ユーザ・ワーク・モデルの精度を上げることを放置して、システム開発を継続すると、やたらと立派なシステムが出来上がってしまうのだが、実は、ユーザのニーズを満たすことの無い仕様書だけが山積みされる結果を生み、システム・ワーク・モデルとしても完成に近づけない。
ペルソナ
その為、コミュニケーション・デザインの世界では、ユーザ・モデルを「ペルソナ(Persona)」のようなある種の人格設定を行ったりする。
あなたの周りにいる人、ひとりとって見ても、あなたとどれだけの好みが異なるか?考えたことがあるだろうか?もし、その人が、あなたよりも身長が高ければ、その人は、あなたと異なった視界で、この世界を見ているはずだし、あなたより細身だったら、今の室温が寒いと感じているかもしれない。
僕は、これまで、ペルソナを設定する際には、「使い易さ(Usability)」と「親しみ易さ(Affinity)」の2つの切り口から仮設していた。
- 「使い易さ(Usability)」
- 「親しみ易さ(Affinity)」
- 「価値がある(Valuable)」
- 「信頼できる(Credible)」
- 「役に足つ(Useful)」
- 「使いやすい(Usable)」
- 「アクセスしやすい(Accessible)」
- 「見つけやすい(Findable)」
- 「好ましい(Desiable)」
その結果、
のような絵を描いて考えるようにしている。
この図は、「コミュニケーション・モデル」の時に使用した図と同じことを表していることに注意して欲しい。
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