では、何が変わったのか?
人のパーセプション(感じ方)が変わったのだと思う。
では、これまで述べて来たこと
を前提に話を始めよう。
まず、この図(A図と呼ぶ)は、「コミュニケーション・モデル」のもっとも小さな単位を表している。
次に、この図(B図と呼ぶ)は、「ユーザ・モデル」で示したユーザが実際に操作をする際に、どのような切り口からデザインを考えるかを表している。
パーセプション・モデル
そして、この図(C図と呼ぶ)は、「ユーザ・モデル」で示した以下のB図と同じ時間の流れのなかで起こる、ユーザのパーセプション(感じ方)をもっと砕いた形で表している。これを、「パーセプション・モデル」として考えてみる。
B図が左回りに回るように、時間が流れているのに対して、この図では、上から下に移動する流れがあることに注意して欲しい。
第一層
A図の「期待(Expectation)」と「反応(Response)」が書かれている。但し、「反応」は、最上層にある「評価」と、最下層にある「離脱(Break away)」に分かれていることに注意して欲しい。
第二層
ユーザ・ワーク・モデルの流れを表している。
- 接触(Accessible)
- 認識(Findable)
- 好感(Desirable)
- 入力(Input)
- 出力(Output)
- 認識(Findable)
- 好感(Desirable)
ここで、注意してみると興味深いことが判るはずだ。
入力(Input)=行動(Action)
出力(Output)= 接触(Accessible)のように捉えてみると、以下のように書き換えることができる。
- 接触(Accessible)
- 認識(Findable)
- 好感(Desirable)
- 行動(Action)
- 接触(Accessible)
- 認識(Findable)
- 好感(Desirable)
第三層
第二層とは対照的に、この「経験(Experience)層」には、B図の右側にあった文字が並んでいる。
- 操作性(Usable)
- 利便性(Useful)
- 信頼性(Credible)
「操作性」不満を抱く人は、ここで離脱する。
「利便性」不満を抱く人は、ここで離脱する。
「信頼性」不満を抱く人は、ここで離脱する。
「経験層」が、この3つの段階に分かれていることに是非注目しておいて欲しい。
第四層
「記憶(Memory)層」は、良いか、悪いか、を決定する。それによって、次に進むか、「離脱」するかが決まる。
ここでいう、「記憶」とは、ひとつひとつの言葉の意味の理解が、ひとりひとりで異なることと同じように考えている。つまり、ある個人の記憶に照らして良い記憶であるからと言って、別の個人の記憶に照らしても良い記憶であるとは限らない。
それでも、どのような個人を想定するかは別にして、良い記憶として残る場合には、継続して情報を得ようとする「次への行動」に繋がる。逆に、悪い記憶として残る場合には、「離脱」に繋がる。
現在、僕は、この第四層以下の問題に取り組んでいる。この問題を噛み砕こうとすると、「言語の次元」という話を真剣に考える必要がある。興味のある人は、コメントを残すようにしてもらえれば、できるだけ、その点を説明する機会を用意したいと思う。
また、ソーシャル・メディアについての話は、既に書いてきているので、タグをベースにして呼んでみて欲しい。特に、ソーシャル・キャリアーに関する記述は、この第四層に関わってくる問題をたくさんはらんでいるので、自分なりの言葉で、よく噛み砕いて欲しいと思う。
さて、ここに述べたことを簡略して図にすると、こうなる。
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