2010年3月28日日曜日

ソーシャル・ジャーナリスト

ソーシャル・ジャーナリズムの空間」の中心には、ソーシャル・ジャーナリストがいる。

ソーシャル・ジャーナリストは、事件や問題が起こると、その背景や関連する事柄を調べたり、関係者にあってインタビュー取材を行ったりする。一連の成果、つまり、テキスト、画像、図版、音声、映像といった素材は、ホームページ、映像配信サービス等の様々なサービスを利用することで、ネットワーク上に置かれる。そして、そういった情報の所在を含めて、ソーシャル・ネットワーク・サービス上で情報発信が行う。僕は、ソーシャル・ジャーナリストの重要な能力のひとつに、こういったネットワーク上のサービスを正しく理解して、効果的に利用する能力が求められると考える。

一方、現実世界で行われてきたジャーナリズムの中で働くジャーナリスト(敢えて、マスメディア・ジャーナリストと呼ぶ)は、事件や問題が起こると、その背景や関連する事柄を調べたり、関係者にあってインタビュー取材を行い、その内容をまとめる。しかし、多くの場合、新聞、テレビ、雑誌などの形式に合わせた情報を作成したり、所謂、「マスメディアの流通システム」を使って配布・送信したりする工程を自分以外の誰かに依存している。

両者の違いは、ソーシャル・ジャーナリストが複数の工程や作業をこなす「多能工」であるのに対して、マスメディア・ジャーナリストは、特定の工程や作業に専門化、分業化した「単能工」であると考える。

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