コミュニケーション・デザインのなかでは、ユーザは、一連のサービスに対して「期待(Expectation)」を抱いて行動している、と考える。そして、ユーザは、「期待」に対する結果に「満足」を得ることで、一連の行動が「成功(Success)」したと考える。
基本的に、この図のように、コミュンケーション・モデルには、「ユーザ・ワーク・モデル(User Work Model)」と「システム・ワーク・モデル(System Work Model)」の2つのモデルを同時並行して考える。なぜなら、「ユーザ・ワーク・モデル」と「システム・ワーク・モデル」の2つのモデルは、表裏一体の関係にあるからだ。
ユーザ・ワーク・モデル
「ユーザ・ワーク・モデル」は、ユーザの動作を説明する。システム・ワーク・モデル
「システム・ワーク・モデル」は、ユーザの動作を満たす、さまざまなシステムの流れを説明している。コミュニケーション・デザインでは、ここで示した、コミュニケーション・モデルを用いる。次の図は、コミュニケーション・モデルのもっとも小さなモデルを説明している。
ユーザは、「期待(Expectation)」に基づいて、「操作(Operation)」を行い、「処理(Process)」された結果が「表示(Presentation)」された内容を見て、「反応(Response)」を返す。
コンピュータを使ったインタラクションとは、この図のようなコミュニケーション・モデルとして捉えると判り易い。
2 件のコメント:
システム初心者の私にはとてもわかりやすい説明です。
継続希望!
「コミュニケーション・モデル」は、AISAS、AISCEASのようなマーケティングにおける消費行動のプロセスを仮定する上で、プロジェクトに関わる人の共通理解を得やすくする。ひとつひとつの操作(任意の機能)と結果(リンク先)の関係をを紐づけることができるので、任意のページに辿り着いたユーザが、どの程度、「成功」に近づいているのか、全体の流れの中で可視化できるようにする。
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